骨盤がゆがむとは
医学では「骨盤が歪む」という表現は使わずに「配列の不整」といいます。というのも骨盤は一つの塊ではなく、3つの骨からなっていて関節は3か所あります。
それぞれの動きとして前傾・後傾、開く・閉じる、上下があります。そしてすべての要素が合わさると「歪み」となります。このうち前傾・後傾、開閉はO脚や猫背などの姿勢に関係します。上下や捻じれは肩こりや腰痛の痛みに関係してきます。
骨盤がゆがむ原因
骨は筋肉で支えられていますから左右や上下での筋肉のアンバランスで歪みが生じます。
その原因はお仕事での姿勢の癖であったり、日常生活の何気ない習慣によって作られます。例えば美容師さんや歯科衛生士さんのように常に器具を使っている方はゆがみの傾向が強いです。骨盤の歪みは医学的に問題があるかといえばありませんが、姿勢には大きく関係しています。
開いた骨盤を締めるといいますが、締めすぎもよくないのです。骨盤に3か所関節があるのは可動するためのものなので、締めすぎることによって関節が動かなくなり痛みの原因となります。
骨盤ベルトやコルセット
産後の骨盤ベルトやコルセットは歪みがあった場合、そのまま骨盤を締めるので長期間の使用はおすすめしません。また、ベルトが筋肉の代わりをしますから装着時は安定しますが、長期間の使用は自分の筋肉が落ちるのでベルトなしでは骨盤が安定せず、痛みが長引いたり矯正がかけにくくなります。
産後の場合は長くても2~3か月程度、コルセットは痛いそのときか、痛くなりそうなことをする当日の予防として使いましょう。
正しい骨盤矯正
骨格を支えているのは筋肉です。骨の矯正だけかけても支えている筋肉のバランスをとらなければすぐに戻ってしまいます。骨盤を支える筋肉のバランスをとり、開きすぎでもなく締めすぎでもない本来ある場所に戻すのが正しい骨盤矯正です。
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