猫背矯正の効果
猫背を自覚していても矯正することで得られるメリットは自分目線では背中がシャキッとすることくらいしか思い浮かばない人が多いです。
猫背矯正のメリットは見た目はもちろんのこと、その人がとても明るくて話しかけやすい明朗な印象になり、無条件に第一印象がよくなります。
猫背矯正や巻き肩矯正の本質はその人の印象の良さを変えることにあります。お仕事での重要な場や初対面での場、就活や婚活、結婚式での写真など印象がいいに越したことはありません。
猫背だと背中が丸くて視線が下に向いて暗い印象になり頼りないというか、おどおどした雰囲気になります。実際に視線が下がっているわけではないですが、前を向くとどうしても頭だけで飛び出た形になります。
無理に胸を張っても猫背の成り立ちから限界があるのでわざとらしくなってしまい、猫背や巻き肩は力を抜くとうつむいた姿勢が自然で顔の印象を悪くします。
気を付けていれば姿勢の維持はできますが、いつもいつも胸を張っていることは難しいです。特に女性の場合は骨盤の形状から自分での猫背矯正はほぼ無理です。
芸能人でも体型はいろいろで背が低い人、恰幅のいい人などいますが猫背の人はほとんどいません。メイクがプロというのもありますが、顔を引き立てる姿勢の良さがあります。
巻き肩と猫背の違い
巻き肩は肩先が内側に入る状態で猫背は骨盤の前傾や後傾がある状態です。成り立ちは似ていますが、違いは骨盤の前傾や後傾のみか、広背筋や胸筋、前鋸筋(ぜんきょきん)が関係しているかです。
巻き肩
前から見ると肩先が内側に入り、後ろからは肩甲骨が外側に開いている「翼状肩甲骨」になります。背中に丸みは帯びないものの、頭だけが前に出るなど一見すると猫背と非常に似ています。肩甲骨の裏側から肋骨にかけてついている前鋸筋の引っ張りで翼状肩甲骨になります。また、腰付近の背中から肩先の上腕骨の前についている広背筋の引っ張りでも巻き肩になります。
猫背
猫背は3つのパターンに別れます。
女性に多い猫背は骨盤が開き、前傾して背骨が大きくS字を描き猫背になる場合。骨盤が開きやすい女性に多く見られ、出尻とお腹ポッコリ、O脚を伴うことがあります。
男性に多い猫背は骨盤が後傾してしまい、背骨が大きく弧を描いて猫背になる場合。骨盤が閉じやすい男性や筋力の足らない年配の方に多く見られ、男性の場合はX脚を伴うことがあります。
A.正しい姿勢は骨盤が垂直に位置して脊柱は適度なS字を描き頭は前に出ません。
B.女性に多く見られます。骨盤が前傾して脊柱は大きくS字を描き、頭が前に出ます。骨格の決まった動きで骨盤が前傾すると同時に開いてしまい、大腿骨は内旋するのでO脚を伴う場合があります。原因は腹筋が足らないと骨盤を支えきれないので前傾してしまいます。前屈が得意な人ほど猫背とO脚が多いです。
C.男性に多く見られます。骨盤が後傾して脊柱は弧を描くようにしなり、頭が前に出ます。骨格の決まった動きで骨盤が後傾すると同時に締まり、大腿骨は外旋するのでX脚を伴う場合があります。原因は腿の後ろの筋肉(ハムストリング)に柔軟性がないと座骨が引っ張られ後傾します。前屈が苦手な人ほど猫背とX脚が多いです。
D.年配の方に多く見られます。骨盤が後傾していますがCとの違いはハムストリングと腰の筋肉に柔軟性がないことに加え、腹筋も足らないと腰が曲がったような猫背になります。姿勢だけでの問題ではなく、歩幅が狭くなったりよくつまずいたりするのは足の筋肉が落ちてきている証拠です。
巻き肩や猫背の施術
根本的な原因は腹筋や脚や腰の筋肉のアンバランスです。そしてそれに伴う骨格の歪みです。
ここに骨盤の上下や捻じれが加わると肩の上下や顔の傾きがあらわれます。巻き肩は大胸筋や前鋸筋のバランス取りで改善しますが、猫背を伴っている場合が多く同時の施術が効果的です。いずれにしても骨盤と大きく関係していますのでまずは骨盤矯正からです。骨盤矯正だけで巻き肩や猫背が改善する方も見えれば、O脚矯正やX脚矯正と同時進行で改善する方も見えます。
猫背矯正ベルトや補正下着の効果
猫背矯正ベルトや補正下着などは装着しているときはきれいに見えるのですが、デメリットもあります。矯正ベルトや補正下着は筋肉の代わりをするのでずっと着用していると筋肉が落ちてしまいます。
本来のきれいな姿勢を保つ筋力がつくわけではありません。そして無理にベルトや補正下着で形を作ると筋肉にずっと負荷がかかるので肩こりや腰痛の原因になります。筋肉を落とさないように筋トレが必要です。
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